日頃の心労がここ数日でも最高潮の位まで達し、本年度最悪の土曜日となった。
ボジョレー・ヌーヴォーが毎年やたらポジティヴな評価を付されているのと好対照に、私は毎日こんなことを宣っているような気がする。
研究室で缶詰めになったものの、進捗はすこぶる悪い。
むしろ後輩たちと雑談しながら作業をしていた平日の方がよく進んだ。
言い訳になってしまうが、今日は近世ドイツの官用文体を特に多く読まねばならなったのが原因だったのではないか。
ドイツ語というのは、やたらと関係代名詞節が長くなりやすい言語だが、前近代の官用文体となると尚更だ。
「人は見たいようにものを見る」とはその通りで、ピリオドと思っていた記号がよく見るとコンマであったということは、こういう長ったらしい文句を見せられている時によくある。
ブランデンブルクの大選帝侯様は、自分の書いた文言を遥か極東の学生が300年以上も後に訳すことになるとは想定しとらんかったろう。
そんなことも想像できる先見の明を持たないから、「大王」ではなく「大選帝侯」止まりなのだ。
とはいえ、フリードリヒ「大王」もその著作の多くをフランス語で残しているのだから、初級文法を習ったとはいえフランス語知識に乏しい私は大好きな彼の著作を原文では読み解けぬ。
いやいや、そんなことを口走っておっては、これから先どうするというのか。
ただ、確実に前進しているという感覚、未来に引っ張られているという確信はある。
ぼちぼちやっていこう。
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