2017年8月9日水曜日

2017年8月9日(水)

寝不足が解消していないというのに一限目から四限連続で集中講義に出席せねばならないという「試練」がやって来た。

平日は来週金曜日までそのような日々が続く。

長い講義を終えて研究室の椅子に腰を掛けるも束の間、早期に研究計画書を仕上げねばならない。

しかし、後輩が隣に座るとノートPCに怪文書を作成し始めた。

確か『私怨の法』とかいう題だった。

大川隆法的な人物がヨハネを現世に召喚したり、信者にケツ拭き紙を免罪符として売りつけたり、唐突な近鉄disが始まったり、謎の巨大な力で三重県が消滅したりする内容だったが、大筋は覚えていない。

私はこの怪文書の執筆を監修したものの、あまりにも内容が汚かったために文書は消去された。

その後輩は研究室の共用PCにデータを転送しようとかいう悪魔の発案を持ち掛けたが、流石にそれは冗談として収められた。

結局、もうその文書を目にすることは無い。

歴史は記されたものだ。

記されない歴史は、最早存在せぬものである。

今も世界の何処かで、物事が記されずに「過去」が忘却されていく。

そういえば、書物が焼却され、「過去」が記録されない世界を描いたレイ・ブラッドベリの『華氏451度』というディストピア小説があるそうだが、時間に余裕ができたら一読したい。

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